介護認定の結果通知が届いたら?【要支援・要介護】7段階の違いと次のステップを解説
- rehabiliport2019
- 4 日前
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第2章:介護認定を受けてみよう 第4回
【結果通知】 「要支援」 「要介護」 7段階の違いを徹底解説!認定結果の見方と活用法
介護保険の申請をしてしばらくすると、自宅に届く「介護認定結果通知書」。そこには「要支援1」「要介護3」などの文言が記載されていますが、はじめて目にした方にとっては、正直ピンとこないことも多いのではないでしょうか?今回はその違いやそれぞれの対応方法について解説します。

■ 介護認定の結果はどう届く?
介護認定の申請から約1か月後、自治体から以下の2点が郵送されてきます。
介護保険 認定結果通知書
介護保険 被保険者証(更新済み)
この通知書が、今後の介護サービスを受けるうえでの“パスポート”になります。ですが、多くの方がこの段階で「結局どうすればいいの?」と悩んでしまいます。
■ 7段階の認定区分とは?
介護認定には「要支援」「要介護」という区分があり、それぞれに段階があります。
区分 | 等級 | 主な状態像 | サービスの特徴 |
非該当(自立) | - | 基本的に介護は不要 | 介護保険サービスは使えないが、地域の一般高齢者支援は利用可能 |
要支援 | 1 | 軽度の支援が必要(買い物・掃除がやや困難など) | 介護予防サービスが中心 |
2 | 日常生活に継続的な支援が必要 | サービスの頻度・時間がやや増える | |
要介護 | 1 | 一部の動作に介助が必要(入浴・排泄など) | 基本的な在宅介護サービスが利用可能 |
2 | 立ち上がり・移動などの介助が増加 | デイサービスや訪問介護の利用が現実的になる | |
3 | 日常生活の多くに介助が必要 | 本格的な介護サービスが必要 | |
4 | ほぼ常時の介護が必要 | 訪問看護や夜間対応も検討 | |
5 | 全面的に介護が必要。寝たきり・認知症の進行など | 施設介護の検討も現実的に |
POINT:数字が大きくなるほど、介護の必要性が高い状態を示します。
■ 実際の事例で見る「要支援」と「要介護」の違い
事例①:要支援1のケース(74歳・女性)
認定理由:転倒しやすくなり、買い物や洗濯などに不安がある。
支援内容:週1回の訪問介護(掃除・買い物代行)、週1回の介護予防体操教室。
本人の様子:「人と話す時間ができて、気持ちが明るくなった」と前向きに。
→ 要支援の段階では、自立支援・介護予防がメインになります。できることを維持し、なるべく「要介護」に進まないようサポートします。
事例②:要介護3のケース(82歳・男性)
認定理由:脳梗塞の後遺症で半身に麻痺があり、トイレ・入浴・食事に介助が必要。
支援内容:週5日のデイサービス利用、訪問入浴、福祉用具のレンタル(手すり・ポータブルトイレなど)。
家族の声:「在宅介護だけでは限界だったが、プロの支援が入って安心した」
→ 要介護3以上になると、日常生活の大部分に介助が必要になり、サービスの利用量・頻度も大きくなります。
■ 認定結果通知書の見方と重要ポイント
通知書には以下のような情報が記載されています。
認定区分(例:要介護2)
認定の有効期間(例:2025年9月1日~2026年8月31日)
主治医意見書の概要
介護認定審査会の総合的な判定理由
チェックしておきたいこと:
区分の確認:要支援/要介護のどちらか?
有効期間の確認:期限が近づいたら更新申請を忘れずに!
理由欄の確認:なぜその判定になったのか、納得できる内容か?
■ 認定結果に不服がある場合の対応方法
「もっと支援が必要なのに、軽すぎる認定では?」と思うこともあるかもしれません。そんな時は以下の対応が可能です。
1. 市区町村に再調査を依頼する(区分変更申請)
状況が悪化している場合、申請可能。
主治医の意見書やケアマネの助言が有効。
2. 不服申し立て(審査請求)
認定結果通知を受け取ってから60日以内に、都道府県の「介護保険審査会」に請求可能。
再審査には時間がかかるため、まずは地域包括支援センターやケアマネージャーに相談するのが現実的です。

■ 認定を受けたら次にやるべきこと
認定が出た後、すぐに動き出すことが大切です。
要支援の方:
地域包括支援センターに相談
介護予防ケアプランの作成
要介護の方:
ケアマネジャーの選定
ケアプランの作成とサービス事業者の手配
認定を受けただけではサービスは始まりません。ケアプランの作成=サービスのスタートラインです。
■ まとめ:認定結果は“スタート地点”
介護認定の「要支援」や「要介護」は、単なるラベルではありません。それは、本人やご家族が今後の暮らしをどう築いていくかの大切な“指針”です。
数字の意味を理解し、
必要なサービスを賢く選び、
自立支援や負担軽減を目指す。
そんな姿勢が、介護生活の質を大きく左右します。
また介護施設入所にあたり介護度が必要な施設がほとんどです。介護度によって施設費用の総額が変わってきます。そういった細かな面も「あんしんホーム」が相談に乗らせていただきます。
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