【主治医意見書】どのように依頼したらいいのか徹底解説!
- rehabiliport2019
- 3 日前
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第2章:介護認定を受けてみよう 第3回
【主治医意見書】認定を左右するかも?「主治医意見書」。その適切な依頼方法は?

介護保険サービスを利用するためには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。これは市区町村に申請することで始まりますが、実際に認定されるかどうかを決める大きな要素の一つが、「主治医意見書」です。
あまり知られていませんが、この主治医意見書の内容次第で、要介護度が変わることもあるほど重要な書類です。今回は「主治医意見書とは何か」「なぜ大切なのか」「上手な伝え方や依頼方法」について、初めて申請する方にもわかりやすく解説します。
◆ 主治医意見書とは?
主治医意見書は、市区町村から主治医に依頼される「医学的な意見書」です。要介護認定の際、訪問調査と並んでとても重要な資料とされています。
▼ 主治医意見書に書かれる主な内容
現在の病気や診断名どんな病気があるのか、慢性疾患の有無など。
日常生活の動作(ADL)の制限状況立ち上がり・歩行・入浴・トイレ・食事など、自立できているか、介助が必要か。
認知症や精神面の状態記憶障害、判断力の低下、うつ傾向など、日常生活への影響を記載。
治療の見通しや今後の変化の予測症状が進行しそうか、維持できているかなど。
◆ なぜそんなに重要なの?
「主治医意見書」は、介護認定の審査の中でも医療面からの評価を担う唯一の資料です。訪問調査だけでは分からない慢性的な病状や、普段の体調変動、精神的な変化などを、主治医が記録することで、より正確な介護度の判断につながります。

▼ 訪問調査では見えない部分も
訪問調査は30~60分程度で行われることがほとんど。その短い時間では、普段の生活の困難さが伝わりにくいこともあります。
たとえば…
「調査日は調子が良くてスムーズに歩けた」
「訪問時だけ無理して元気に振る舞った」
「認知症の症状が普段ほど出ていなかった」
といったこともあり得ます。
そのため、日常的な様子をよく知っている主治医の視点が、非常に重視されるのです。
◆ 主治医意見書を“よい形”で書いてもらうには?
主治医意見書は、市区町村から医師に直接依頼されます。ですが、医師は診察室での様子しか知りません。普段の生活の中で起きている「小さな困りごと」や「介護の実態」は、家族から伝えなければ、正確に把握してもらうのが難しいのです。
そこで大切になるのが、医師への“伝え方”です。
◆ 上手な依頼・伝え方のコツ4つ
① 主治医に「介護認定申請中」であることを必ず伝える
受診時に、まず以下のように伝えましょう:
「介護認定の申請をしました。市から主治医意見書の依頼があると思いますので、よろしくお願いします。」
このひと言があるだけで、医師も注意して見てくれるようになります。
② 普段の生活の様子を、できるだけ具体的に伝える
たとえば…
「最近、立ち上がるときに手すりがないと無理です」
「トイレは間に合わないことがあり、失禁が増えています」
「毎日、食事介助と着替えの手伝いが必要です」
など、「どのように困っているか」を“生活の場面ごと”に具体的に説明するのがポイントです。
③ 認知症や精神状態の変化にも触れる
見た目では分かりにくいのが「認知症」や「精神的な状態」。
「夜になると混乱して、外に出ようとすることがある」
「以前より物忘れが増えて、不安感が強くなってきた」
「薬の飲み忘れが多く、管理が必要です」
といったことも、医師にしっかり伝えておきましょう。
④ メモや一覧表を活用して、伝え漏れを防ぐ
診察中は時間が限られています。あらかじめ簡単なメモを用意しておくと、伝え忘れを防げます。
メモに書く内容の例:
普段の生活で困っていること(歩行、排せつ、食事など)
介助が必要な場面
認知症の症状が出るタイミングや内容
家族の介護負担の状況
紙1枚で十分です。医師も参考にしやすく、より実情に合った記述につながります。
◆ まとめ:伝える工夫が、より適切な介護認定へ
介護認定は、形式に則った公平な制度ですが、「伝え方」によって結果が左右される場面も少なくありません。
主治医意見書は、医療的な視点での「あなたの状態」を伝える重要な情報源です。だからこそ、医師に正確でリアルな日常の様子を伝えることが、認定結果を左右するカギになります。
ポイントおさらい
「介護認定を申請中」と必ず伝える
普段の生活の具体例を交えて話す
見えにくい認知症や精神面も説明する
メモで要点をまとめて渡すと◎

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