『自分らしい暮らしを続けたい方向け』 住宅型有料老人ホームについて解説!
- rehabiliport2019
- 5月10日
- 読了時間: 8分
「そろそろ親の住まいについて考え始めたいけど、どんな選択肢があるんだろう?」 「今の生活になるべく近い形で、安心して暮らせる場所はないかな?」
そんな風にお考えの方々に向けて今回は、高齢者向けの住まいの一つである「住宅型有料老人ホーム」について、わかりやすくご紹介します。ご自身やご家族の将来の住まい選びの参考に、ぜひ最後までお読みください。

そもそも「住宅型有料老人ホーム」ってどんなところ?
住宅型有料老人ホームは、主に自立して生活できる方や、少しだけ介護が必要な方向けの、民間が運営する施設です。法律(老人福祉法第29条)に基づいて、高齢者の方が安心して安定した生活を送れるように設置されています。
一番の特徴は、生活をサポートするサービスが中心だということ。例えば、
毎日の食事の提供
お部屋の掃除や洗濯
買い物の代行
安否確認や見守り
といった、日常生活を送る上でのお手伝いをしてくれます。施設自体が直接介護保険サービスを提供するわけではありませんが、必要な時には外部の介護サービス(訪問介護やデイサービスなど)を自分で選んで利用できます。その場合は、利用した分だけ費用がかかる仕組みです。
施設によっては、カラオケルームやシアタールームといった娯楽設備が整っているところもあり、元気な方が楽しく活動的に過ごせるような工夫もされています。
「施設」と聞くと少し堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、比較的自由度が高く、ご自身のライフスタイルに合った場所を見つけやすいのが魅力です。
どんな人が入居できるの? ~入居条件と施設タイプ~
気になる入居条件ですが、一般的には「60歳または65歳以上」で、「自立した生活ができる方から要介護5の方まで」が対象とされています。ただ、これはあくまで目安です。
施設によっては60歳未満でも入居できたり、軽度の認知症の方を受け入れたりしている場合もあります。
施設の種類は、大きく分けて3つのタイプがあります。
タイプ | こんな方におすすめ |
自立型 | まだ介護の必要がなく、元気に自立した生活を送りたい方 |
介護専用型 | 要介護1~5の認定を受けていて、介護サービスが必要な方 |
混在型 | 自立の方から要介護5の方まで、幅広く対応できる施設 |
もし、自立型に入居した後に少し介護が必要になったとしても、施設が定める範囲内であればそのまま住み続けられる場合もあります。
どんなサービスを受けられるの? ~生活支援・介護・医療~
毎日の暮らしをサポート「生活支援サービス」
住宅型有料老人ホームでは、主に以下のようなサポートを受けられます。
食事の提供: 1日3食のほか、おやつが出ることも。栄養バランスはもちろん、入居者さんの健康状態や好み、アレルギー、飲み込む力などに合わせた個別対応も可能です。施設によっては、和食・洋食・中華から選べたり、季節の特別メニューが出たり、時にはお寿司屋さんが来てくれるイベントがあったりと、食事が楽しみの一つになるような工夫もされています。
お部屋の清掃・洗濯・買い物代行: 日常の家事をサポートしてくれます。
見守りや生活相談: 日々の暮らしの中での困りごとや不安を相談できます。
レクリエーション活動: 体操や趣味のサークルなど、他の入居者さんと交流できる機会があります。
健康相談や緊急時の対応: 日常的な健康管理の相談や、万が一の時の対応をしてくれます。
いざという時の「看護・医療体制」
住宅型有料老人ホームには、法律で看護師を必ず置かなければならないという決まりはありません。そのため、医療面でのサポート体制は施設によって大きく異なります。
看護師がいない施設でも、訪問看護ステーションと連携して、胃ろうやインスリン注射、ストーマの管理といった医療的なケアに対応できる場合もあります。
ただし、医療的なケアがたくさん必要になってくると、施設内だけでは対応が難しくなり、病院への通院が必要になることも。入居を考える際には、その施設がどんな医療機関と連携しているのか、近くにどんな病院があるのかをしっかり確認しておくことが大切です。
必要になった時の「介護・リハビリ体制」
住宅型有料老人ホームでは、ケアマネージャーさんにケアプランを作ってもらい、外部の介護サービス(訪問介護やデイサービスなど)を利用するのが一般的です。「必要なサービスを、必要な分だけ」利用できるので、まだ介護があまり必要ない方にとっては費用を抑えられるメリットがあります。
最近では、施設内に訪問介護事業所やデイサービスセンターを併設している住宅型有料老人ホームも増えてきており、「介護付き有料老人ホーム」に近い手厚いサービスを受けられる施設も出てきています。
安心の暮らしを支える「設置基準と人員体制」
住宅型有料老人ホームは、「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」というルールに沿って作られ、各都道府県などによってちゃんと運営されているかチェックされています。
例えば、お部屋の広さは13㎡以上の個室が基本で、火事に強い建物であること、車椅子でも通りやすい廊下の幅になっていることなどが定められています。
スタッフとしては、基本的に以下のような方たちがいます。
管理者: 施設全体の責任者です。
生活相談員: 入居者さんやご家族からの相談に乗ってくれます。
栄養士・調理員: 美味しくて栄養バランスの取れた食事を提供してくれます。
施設によっては、これに加えて訪問看護師や介護スタッフが常駐し、より手厚いサポート体制を整えているところもあります。
気になる費用は? ~初期費用・月額費用・介護保険~
費用の目安は、立地やサービス内容によって変動しますが、一般的には以下のようになっています。
初期費用: 0円~数百万円程度(一括払いだけでなく、分割払いが可能な場合もあります)
月額費用: 15万円~30万円程度(家賃、管理費、食費などが含まれます)
これに加えて、介護サービスを利用した場合は、その費用が別途かかります。介護保険が適用されるので、自己負担は所得に応じて1割~3割です。もし、介護サービスの費用が高額になった場合には、「高額介護サービス費制度」や「高額介護合算療養費制度」といった公的なサポート制度も利用できます。
※費用はあくまで目安です。必ず各施設にご確認ください。
メリットと知っておきたい注意点
住宅型有料老人ホームの「メリット」
自分らしい自由な暮らし: 比較的束縛が少なく、自立した生活を尊重してもらえます。
生活サポートの安心感: 食事や掃除などのサポートがあるので、安心して暮らせます。
福祉用具も介護保険で: 車椅子や介護ベッドなどをレンタルする際にも介護保険が使えます。
選択肢が豊富: たくさんの施設があるので、自分に合った場所を見つけやすいです。
知っておきたい「注意点」
介護度が上がった場合:要介護度が高くなったり、医療的なケアが多く必要になったりすると、住み続けるのが難しくなり、退去が必要になる場合があります。
24時間の医療・介護について:全ての施設で24時間体制の医療・介護サポートがあるわけではありません。
費用が高くなる場合も:介護サービスをたくさん利用すると、その分費用も高くなりがちです。
終身利用を考えるなら:「ここでずっと暮らしたい」と考える場合は、将来的な介護や医療の必要性も踏まえて慎重に施設を選ぶ必要があります。
後悔しない!施設選びのチェックポイント
住宅型有料老人ホームを選ぶ際には、以下の点をしっかりチェックしましょう。
介護・医療の対応範囲はどこまで?: 将来的にどんな状態まで対応してもらえるのか確認しましょう。
お部屋や共用設備は快適?: バリアフリーになっているか、個室の設備は十分かなど、実際に見てみましょう。
費用は長期的に見て大丈夫?: 月額費用だけでなく、追加でかかる費用も含めてシミュレーションしましょう。
周りの医療機関との連携は?: かかりつけ医や緊急時に対応してくれる病院が近くにあるか、連携はスムーズか確認しましょう。
レクリエーションは楽しめる内容?: 自分が参加したいと思えるような活動があるか見てみましょう。
【最重要!】必ず見学を!: パンフレットだけではわからない、実際の雰囲気を感じることが大切です。可能であれば、施設見学をして、実際の生活をイメージしてみましょう。

最後に
住宅型有料老人ホームは、元気なうちから入居して、自分らしい生活を続けたいと考える方にとって、魅力的な選択肢の一つです。しかし、施設によって特徴やサービス内容は様々。ご自身やご家族の希望、そして将来的なことも見据えて、じっくりと比較検討することが大切です。
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