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透析と介護施設:〜後悔しないための全知識と「3つの壁」の乗り越え方〜

「週3回の透析を続けながら、安心して暮らせる場所はないだろうか…」
日本の高齢化が進む中で、透析治療を受けながら介護を必要とする方は、年々増え続けています。ご本人にとっては、治療の負担に加えて住み慣れた家を離れる不安が、ご家族にとっては、介護と送迎の板挟みという深刻な現実がのしかかります。
この問題は、単なる「施設探し」ではありません。それは、ご本人の尊厳とご家族の生活を守るための、非常に切実な課題です。
ここでは、なぜ透析患者さんの施設探しは難しいのか、その背景にある「3つの壁」を解き明かし、その壁を乗り越えて最適な場所を見つけるための具体的なステップを、現場の視点を交えて詳しく解説します。

なぜ難しい?立ちはだかる「3つの壁」

多くのご家族が「断られてばかりで、心が折れそう…」と感じるのには、明確な理由があります。施設側が乗り越えなければならない、構造的な課題、「3つの壁」の存在です。

【壁①】送迎の壁:時間・人材・責任の三重苦

週3回の通院は、施設にとって想像以上に大きな負担です。

  • 時間の拘束: 1回の透析は準備と治療で4〜5時間。送迎の往復を含めると、一人の利用者様のために、一人のスタッフが半日近く拘束されることになります。
  • 人材の不足: 多くの介護施設、特に公的な特別養護老人ホーム(特養)は、定められた人員基準で運営しており、送迎のためだけにスタッフを割く余裕がありません。
  • 責任の所在: 送迎中の万一の事故や急変のリスクは誰が負うのか。施設にとって、これは非常に重い問題です。


このため、「ご家族で送迎できるなら」という条件付きでしか受け入れられない施設が多いのが実情です。

【壁②】医療ケアの壁:透析特有のリスク管理

透析患者さんのケアは、一般的な介護とは一線を画す専門性が求められます。

  • シャント管理: 透析のための「命綱」であるシャントは、日々の観察が不可欠です。閉塞や感染の兆候をいち早く察知し、対応できる看護師の知識と経験が問われます。
  • 透析後のケア: 透析後は血圧の急な低下や、極度の倦怠感(だるさ)に襲われることが少なくありません。この「帰ってきてからが勝負」の時間帯に、迅速に状態をアセスメントし、対応できる看護体制が整っていなければ、施設はリスクを負えません。
  • 厳格な食事・水分管理: 塩分、水分、カリウム、リンなど、細かな制限のある食事を提供できる厨房体制と、それを管理する栄養士、そして見守る介護スタッフの連携が不可欠です。

【壁③】連携の壁:施設とクリニックの溝

ご本人の命を預かるには、介護施設と透析クリニックの間に、密な連携がなければなりません。
「透析中の様子はどうだったか」「今日の体重の増えはどうだったか」といった日々の情報共有から、「シャントに異常が見られるのですぐに見てほしい」「急に血圧が下がった」といった緊急時の対応まで、スムーズな連携体制がなければ、安全は守れません。この連携体制の構築には双方に多大な労力がかかるため、二の足を踏む施設も少なくないのです。

透析と共に生きるための選択肢

これらの壁を乗り越える体制を整えているのが、透析患者さんを受け入れている施設です。その選択肢は、主に以下のようになります。

選択肢特徴・メリットデメリット・注意点
透析クリニック併設・隣接型【最も理想的】 送迎負担がゼロ。施設とクリニックの連携が極めてスムーズで、急変時も安心。施設数が限られ、人気が高いため空きが少ない。費用も比較的高額になる傾向。
送迎サービス充実型施設のスタッフや提携業者が送迎を行う。ご家族の負担を大幅に軽減できる。送迎費用が別途かかる場合が多い。どの範囲まで(何曜日に、何時まで)対応可能か確認が必要。
訪問看護・外部サービス活用型住宅型有料老人ホームやサ高住で、外部の訪問看護や介護タクシーを組み合わせて生活。ケアの司令塔となるケアマネジャーとの連携が必須。サービスの組み合わせや費用計算が複雑になる。
腹膜透析(PD)への切り替え自宅や施設で透析を行うため、通院が不要。看護師が常駐する施設なら対応可能な場合も。自己管理や感染症リスクがあり、すべての人が適応となるわけではない。

後悔しない施設選び、究極のチェックリスト

パンフレットの情報だけでは、本当の姿は見えません。見学時には質問を投げかけてみてください。良い施設ほど、誠実に、具体的に答えてくれるはずです。

【送迎について】

✅ 「送迎は施設のどの職種の方が、どのような車で行ってくださいますか?」  

✅ 「透析の時間が長引いた場合や、渋滞の時はどのように対応されますか?」

✅ 「送迎費用は、月額料金に含まれていますか?それとも都度払いですか?」

【医療・看護ケアについて】 

✅ 「透析から帰ってきた方の、その後の過ごし方を具体的に教えてください。どのような点に注意して見守っていますか?」(←最も重要な質問です)

✅ 「看護師さんは24時間いらっしゃいますか?夜間にシャントのトラブルが疑われる場合、どのような連携体制になっていますか?」

✅ 「食事は、具体的にどのような工夫をされていますか?(減塩食ではなく、腎臓病食として提供されるか)」

【生活の質について】 

✅ 「透析のない日は、どのように過ごされる方が多いですか?レクリエーションなどには参加できますか?」 

✅ 「体調が優れない時、居室で静かに過ごすことはできますか?食事は部屋まで運んでもらえますか?」

もし聞きづらい質問や後から疑問に思ったことがあれば弊社から施設へお聞きするのでご安心ください。
透析治療が必要な方の介護施設探しは、一般的な施設探しよりも選択肢が限られ、確認すべき項目も多くなります。

私たち「あんしんホーム」は、千葉県(千葉市、船橋市、市川市、松戸市など実績多数!)を拠点に、東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県・愛知県名古屋市にも支店を展開し、あなたの施設探しを全力でサポートいたします。
お困りの際は、どうぞお気軽に「あんしんホーム」までご相談ください。

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