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【徹底解説】有料老人ホームの「入居一時金」とは?費用相場と損しないための全知識


有料老人ホームへの入居を考え始めるとき、多くの方が気になるのが「費用」の問題。特に「入居一時金」というまとまったお金については、「一体何のための費用なの?」「高額だけど大丈夫?」と不安に感じる方も少なくないでしょう。

入居一時金は、施設での新しい生活を始めるための大切な初期費用です。その仕組みを正しく理解しておくことが、後悔のない施設選びの第一歩となります。

今回は、そんな有料老人ホームの「入居一時金」について、その役割から費用相場、そして絶対に知っておきたい注意点まで、わかりやすく徹底解説します!


老人ホーム探しにおける入居一時金とは?

「入居一時金」って、そもそも何のためのお金?


有料老人ホームの入居一時金とは、施設に入居する際に最初に支払うまとまったお金のことです。

これは、そのホームで終身にわたって生活を送るための「権利」を得るための費用と説明されることが多く、主な役割は家賃の前払いという側面を持っています。


なぜ施設は入居一時金を集めるの?


施設側がまとまった資金を入居者から預かるのには、以下のような理由があります。

  • 施設の建設費用や改修費用の回収

  • 安定した運営資金の確保

事前に資金を確保することで経営を安定させ、質の高いサービスを継続的に提供するための基盤を築いているのです。


気になる費用相場は?0円の施設もあるって本当?


入居一時金の金額は、施設の設備やサービス、立地によって大きく異なります。

  • 0円の施設: 入居一時金が一切かからない施設もあります。ただし、その分月々の利用料が少し高めに設定されている傾向があります。

  • 数百万円の施設: 介護付有料老人ホームでは、50万円~700万円程度がひとつの目安です。

  • 数千万円~億単位の施設: 高級な施設になると、数千万、ときには億単位の入居一時金が必要な場合もあります。

一般的に、東京都心部などの利便性が高い場所では高額になり、地方では比較的費用が抑えられる傾向が見られます。


必ず知っておきたい「償却」の仕組み


入居一時金を理解する上で最も重要なのが「償却(しょうきゃく)」という仕組みです。これは、支払った一時金を入居期間に応じて少しずつ「使っていく」という考え方です。


注意!返ってこない「初期償却」


特に注意したいのが「初期償却」です。これは、入居後すぐに一定割合(例:10%~30%)が償却されるお金のこと。90日間はクーリングオフ制度を活用できますが、91日目以降はたとえ1日でも過ぎると、退去することになっても、この初期償却分は返還されないのが一般的です。


「償却期間」と「未償却残高」


初期償却後の残りの金額は、施設が定めた「償却期間」(例:5年~10年)にわたって月々均等に償却されていきます。

もし、この償却期間の途中で退去した場合は、まだ償却されていない「未償却分」が返還されます。

【例】入居一時金500万円、初期償却10%、償却期間5年(60ヶ月)の場合初期償却: 500万円 × 10% = 50万円(入居時点で償却)償却対象額: 500万円 - 50万円 = 450万円月々の償却額: 450万円 ÷ 60ヶ月 = 7.5万円→ もし2年(24ヶ月)で退去した場合…償却済み金額:50万円 + (7.5万円 × 24ヶ月) = 230万円返還される金額(未償却分): 500万円 - 230万円 = 270万円

※実際には、居室の原状回復費用などが差し引かれる場合があります。



90日以内なら安心「クーリングオフ制度」


契約後90日以内に解約・退去する場合は「短期解約特例制度(クーリングオフ)」が適用され、初期償却分を含めた入居一時金(日割りの家賃等を除く)が返還されるのが一般的です。


トラブル回避!契約前に確認すべき5つのチェックリスト


高額な費用だからこそ、契約は慎重に進めたいもの。トラブルを避けるために、以下の点は必ず確認しましょう。

  1. 償却の条件

    • 初期償却の割合は何%か?

    • 償却期間は何年か?

  2. 退去時の返還条件

    • 未償却金はどのように計算され、いつ返還されるか?

    • 原状回復費用など、他に差し引かれる費用はないか?

  3. 費用の使途

    • 入居一時金が具体的に何の費用(家賃、管理費など)に充てられるのか?

  4. 保全措置の有無

    • 万が一施設が倒産した場合に備え、国が定める保全措置(最大500万円)の対象となっているか?

  5. 契約書の内容

    • 少しでも疑問に思う点があれば、納得できるまで質問し、必ず書面で回答をもらうこと。

不安な場合は、一人で抱え込まずに消費生活センターや法テラスなどの専門機関に相談するのも有効な手段です。


まとめ:後悔のない施設選びのために


入居一時金は、有料老人ホーム選びにおける非常に重要な要素です。しかし、それだけで全てを決めてしまうのは避けましょう。

  • 入居一時金

  • 月額利用料

  • 提供される介護・医療サービス

  • 施設の雰囲気やスタッフの対応

  • 立地や周辺環境

など、様々な角度から総合的に検討することが、あなたやご家族にとって最適なホームを見つけるための鍵となります。


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